『女、今日も仕事する』(大瀧純子)
本屋百々 2021年01月28日
「周囲と違う。私だけこんなことを考えていておかしいの?」
「誰も理解者がいなくて辛い」
というときこそ、
私は誰とも似ていなかったのではなかったか、
そこに私らしい私がいたのではなかったか、
と思えてきたのです。『女、今日も仕事する』 大瀧純子(ミシマ社)より
<店主のひとこと>
この本では、最後の一行に向けて、
加速度的に密度が高まっていきます。
特に後半、著者の内面にグッと入り込み、
それがとても良い。
家族、子育て、社会、仕事、
それらに囲まれるなかで、
日々突きつけられる「自分って何?」という問い。
八方塞がりで、虚無感すら覚えていだけれども、
救われた心地がしました。
自分のなかで、かんたんに答えがでないことにこそ、
自分らしさが詰まっているのかもしれません。
今回紹介した本
タイトル | 女、今日も仕事する |
著者 | 大瀧純子 |
発行年 | 2015年6月 |
出版社 | ミシマ社 |
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