自分をゆるめる技術 第0回 身体の声を聞く
今回から「自分をゆるめる技術」というテーマで書いてみようと思います。
Youtubeなりオーディオなり本なり、いろんな人の考えに触れていると、おおまかに男性というのは自分を律する(絞める)方向を良しとし、女性は自分を緩める方向を良しとするように思います。
たとえば「週4時間だけ働く」なんていう本もあったりします。それは一見ゆるさをまとっているように見えますが、実際にはそれを実現するために自分を律していこう、計画立てて、目標を持って戦略的にやっていこう、という超ロジック的な内容だったりします。そして「こうあらねば」が強い男性的なマッチョな内容という印象で、全然ゆるくありません。
自己肯定」みたない言葉も、じつは男性的だと感じます。自己肯定というと、一見優しそうな印象ですが、「自己肯定するために、これをやりましょう」というのは、実際は律することが求められています。結局、大枠で言えば、「なりたい自分を目指そう」ということであり、自己啓発に近い文脈だと感じます。コーチングでも使われる「ありたい姿」「ゴール設定」と同じく、目標設定という大枠にカテゴライズできます。
この、目標設定系、言い換えれば「律する系」はロジカルでとても正しく聞こえるので、とても説得力があります。
けれど、これで苦しむ人がいます。特に、真面目な人です。言われたこと、学んだことを忠実にやりたいタイプの人たちです。こういう人たちは、真面目がゆえに、自分と向き合おうとします。そして、自分を律しようとしたり、自分を変えようとしたりします。そして一度取り組むと一生懸命にやります。なので、気を抜く、手をぬくということを知りません。
最初は新しい学びに取り組むことに気も乗っていますし、それなりに効果も実感できるので、気持ちよく続けられますが、だんだんと「やらねば」になっていきます。そして、サボることをしらないので、休んだらダメなような気がしてプレッシャーを感じ始めます。「ほどほど」とか「適度に」という言葉が嫌いですし、そんなことをしてはダメになってしまう、と思っています。だから無理をしてでも続けます。無理は当然長続きしないので、どこかでやれない日が出てきます。そのときこう思うのです。
「ああ、私はやっぱりダメなやつだ。一度決めたこともできない。やっぱり私は変われないんだ。全部無駄だった!こんなんだからダメなんだ!」
そうやって自己否定の波が一気に押し寄せてきます。これまで取り組んできたこと、全てが無意味に感じます。
これは、自分を律するばかりで、緩めることを知らないから起こることです。
いわゆる「自己肯定感が低い人」というのは、自己否定が強い人であり、緩めることを知らない人のことを指すのです。
まず何かを目指したり、変わろうとしたりする前に、自分をゆるめる方法を知りましょう。そっちのほうが、何事も長続きしますし、少なくとも自分を否定することが減って、日々を楽に生きることができます。
今回はここまで。次回から、少しずつ具体的なゆるめる技術についてお話ししていきたいと思います。
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