『悪人正機』吉本隆明(聞き手・糸井重里)
本屋百々 2020年08月19日
落ちこぼれると、その分だけ自由が手に入るんです。
『悪人正機』323ページより
店主のひとこと
身の丈以上のことに取り組むよう、社会生活のなかではよく求められますが、吉本隆明は「自己評価より下」程度のことをやれと言います。
見せかけの、背伸びをしたようなことは、ことごとく失敗してきたと。
好例としてタモリを挙げ、人から下に見られるようなことをやりながら、ときたま博識を披露するバランス感覚のよさに言及しています。
だめな自分も許してやろう、そのままで地道にやっていこう、と思える一冊です。
今回紹介した本
タイトル | 悪人正機 |
著者 | 吉本隆明(聞き手 糸井重里) |
出版 | 新潮文庫 |
発行年 | 2004年 |
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