『悪人正機』
吉本隆明(聞き手・糸井重里)
落ちこぼれると、その分だけ自由が手に入るんです。
『悪人正機』323ページより
店主のひとこと
身の丈以上のことに取り組むよう、社会生活のなかではよく求められますが、吉本隆明は「自己評価より下」程度のことをやれと言います。
見せかけの、背伸びをしたようなことは、ことごとく失敗してきたと。
好例としてタモリを挙げ、人から下に見られるようなことをやりながら、ときたま博識を披露するバランス感覚のよさに言及しています。
だめな自分も許してやろう、そのままで地道にやっていこう、と思える一冊です。
今回紹介した本
タイトル | 悪人正機 |
著者 | 吉本隆明(聞き手 糸井重里) |
出版 | 新潮文庫 |
発行年 | 2004年 |
本屋百々について
当店は、大磯発の間借り本屋です。
「百々」と書いて、「もも」と読みます。
店舗は持たず、町のお店の一角をお借りし、古本メインで販売しています。
大磯に移住してきて以来、地元に本屋さんがないのは、さみしいなぁと思ってきました。
待っていても、本屋ができる気配はなく、「それならば、自分でやってみるか」と、小さく本屋を始めることにしました。
それぞれの本には、特製のしおりが添えられており、店主お気に入りの一節と、本にまつわるエピソードが記されています。
「本屋百々のしおり」では、1つずつに思い入れのあるしおりたちを紹介していきます。
店舗情報
〒255-0003
神奈川県中郡大磯町大磯1156 つきやま内 2F
「菜の花 ガラクタ堂」の一角
11:00~17:00(月曜定休・つきやまの営業に準ずる)
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「菜の花 ガラクタ堂」は、小田原の名店「菜の花」さんによる大磯の常設店です。ちょっとお目にかかれない作家モノから、ユウズドのお手頃なモノまで。やきもの、木工、漆の作品、衣料品などなど。
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