エッセイ・短歌集『ダメな僕のままで』を発売しました。
娘が通う幼稚園は、門をくぐると、
生い茂った木々が出迎えてくれる。
この木々は、何年にもわたって、
たくさんの親子の声を聞いてきたのだろう。行きたくないとぐずる子どもの声。
急かす親の声。
笑う声。泣く声。なだめる声。美しい声も、そうでない声も、
受け止め、見守りつづけてきたのだろう。やりきれない気持ちになったとき、
この木々を見上げると、
「なんとかなるよ」と言われているような気がする。(本書より)
こんにちは、GOOD&SHAREの牧野です。
この度、あたらしくエッセイ・短歌集『ダメな僕のままで』を発売いたします。
これは、子育ての日々の葛藤を記録した、アルバムのような作品です。
そして、父親である僕が、子育てを通じて、自分の弱さや悩みを受け入れていく、その過程の記録でもあります。
本来は、自分のために書いていた日記だったのですが、読者のかたから、さまざまな反応をいただくようになりました。
ご自身を重ねて感想を寄せてくださった方。
涙を流して読んでくださった方。
ご家族との関係を前向きに変えられたという方。
自分もなにか発信してみようと思えたという方。
全く予想していない反応ばかりでした。
それまでの僕は、ネガティブなことは発信してはいけないと考えていたので、こうしたお声は、おどろきと嬉しさを感じるものでした。
そうした反応のおかげで、僕は、弱さや悩みは隠さなくてもいいのかもしれない、と思えるようになりました。
そして、そう思えたことで、心のつかえがスッと落ち、ちょっとだけ気楽に生きれるようにもなりました。
僕と同じように、子育てや家族、仕事のことで悩まれている方。
ご自身の弱い部分や、悩みを、なかなか人に見せられなくて苦しんでいる方。
日々の暮らしに行き詰まりを感じているという方。
そういう方々が、本書を読んで、
少しでも心がラクになったり、
今まで隠していたことを打ち明けられるようになったりしてくださったら、
とてもうれしいです。
よろしければ、ぜひ手に取ってお読みください。
本書のもくじ
エッセイ編「子育てと短歌」
ダメな僕のままで。
みんながいてくれてよかった。
「しょうがないよね」ばかりだけれども。
笑っている僕でいたい。
素直な心。
自分にあったやり方でやるしかない。
愛を教わる。
短歌編「子育てと日々」
全18首
試し読み
こちらからお読みいただけます。
エッセイと短歌の2部構成になっています
本書は「エッセイ編」と「短歌編」の2部構成になっています。
両A面仕様になっており、左から読めば「エッセイ編」、右から読めば「短歌編」をお楽しみいただけます。
エッセイ編
エッセイ編は「子育てと日々」と題し、全部で7本が収録されています。
短歌編
短歌編は「子育てと短歌」と題し、全部で18首が収録されています。
デザイン(装丁)について
今回のデザインは、すべて自分で行いました。
リトルプレスとして発売したかったので、まず自分でやってみることが大事かなと思ったからです。
もちろん、しっかりとお金をかけ、プロの手を借りて、1つ1つ良いものをつくることの大切さも感じています。
GOOD&SHAREというレーベルから発売するからには、クオリティーに一貫性があることが大事になりますし、悩みどころでもありました。
ただ、少し肩の力を抜いて、フットワーク軽く、コンテンツをつくっていくことも、今後は大切なのではないかと考え、リトルプレスというかたちをとることにしました。
これは、GOOD&SHAREとしての1つの試みでもあります。
今後、書籍という形式で商品をつくっていきたい、という想いがありますので、その初めの一歩である、と考えています。
とは言え、できる限り、良いものづくりをしていきたいという考えに変わりはありません。
今回も、あちこちに工夫をこらしてみました。
温もりのある表紙
表紙には、NTラシャという紙を使用しています。
コットンパルプの温かな肌ざわりが気持ちよい紙です。
自然と心が落ち着いてから読んでいただけるようイメージして、この紙を選びました。
目にやさしいクリーム色の書籍用紙
本文には、淡クリームキンマリという紙を使用しています。
目にやさしいクリーム色で、ほどよい厚みと滑らかさで、ストレスなくページをめくっていただけます。
余白のあるレイアウト
これは主にエッセイ編についてですが、余白をもったレイアウトに仕上げました。
また、横書きの文字組になっています。これは、執筆は主にiphoneのメモアプリを利用しており、書いていたときの心境やリズム感をなるべく反映したいと思ったからです。
商品仕様
『ダメな僕のままで』
製本:ホチキス中綴じ
サイズ:B6 32ページ
価格:660円(税込)
発行日:2023年5月19日
著者:牧野 彰邦
編集:牧野 彰邦
発行:GOOD&SHARE
ご注意いただきたい点
1冊ずつ、ホチキスを使った手製本で仕上げております。若干のズレがある可能性がございます。あらかじめご了承ください。
著者プロフィール
牧野 彰邦(まきの・てるくに)
1985年福井県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。2019年4月GOOD&SHAREを立ち上げ。
「人生は、グッドなことで、あふれてる。」をテーマに、ふれると心があったかくなるようなコンテンツづくりをしている。主なコンテンツに「ほめほめノート」「ほめほめカード」「ひとこと添えられるシール」「キャリアブレスト」など。オンライン書店「本屋百々」も運営。二児の父。