『日本一短い手紙 一筆啓上、家族殿』(福井県丸岡町)

本屋百々  2021年02月04日

母から子へ
「産んだ時から あなたの声が聞けなくて、
内緒話もできないね」

子から母へ
「そうだね。でも気づいてた?
手話わかる人少ないから、
毎日が内緒話だったんだよ。」


『日本一短い手紙 一筆啓上、家族殿』p12より

店主のひとこと

生まれ故郷の福井県で始まった、一筆啓上。
毎年テーマを変えて、短い手紙が集められています。

一方通行ではなく、お返事込みで、
一つの作品として成り立っていることが、魅力だと思っています。
コール・アンド・レスポンスです。
レスポンスがあるからこそ、コールが生きます。

人が生きるには、
やっぱりレスポンスが必要なのではないでしょうか。

今回紹介した本

タイトル『日本一短い手紙 一筆啓上、家族殿』 
著者福井県丸岡町
発行年2005年4月
出版サンマーク出版