自分をゆるめる技術 第8回 感情を言葉にする
さあ、今日も書いていきましょう。
この連載は、12〜15回くらいを目安にしているので、もう半分まで書いてきたことになります。
僕が書きたいことは書き切れるのでしょうか。というより、そもそも僕はいったい何を書こうとしているのでしょうか。
いつも出たところ勝負、その場での即興執筆ですので、何が書かれるのかは、僕にもわかっていません。ただ、この連載の場があることで、僕は書くことが出てくるのです。
大丈夫、自分のなかに書きたいものは、きっとあるのです。
そう、この大丈夫という言葉。これが大事なのです。
大丈夫、と口に出すことで、一気に体がゆるんでいきます。
いま、何か心配事があるかたは、試しに口に出してみてください。
せーの、「大丈夫」。
どうですか?少し、大丈夫な感じがしてきましたか?
あまり実感がない人は、頭のなかで「そんなわけないでしょ」と誰かがつぶやいていませんか?
自分を否定する声。その声こそが、いつもあなたを固くしていくものの正体でもあります。その声を普段から聞きすぎてしまっているのです。
その声は、いつかのあなたが口にした残像かもしれませんし、具体的な誰かの声の残像かもしれません。でもどちらにしても残像です。その声の存在感を消していくためには、積極的に「大丈夫」と自分で口にしていきましょう。
まず、大丈夫と自分に声をかけてあげる。これだけで自分はゆるんでいくものです。
おまじないみたいに感じるかもしれません。確かにおまじまいかもしれませんが、最近読んだ『ストレス脳』という本に、「人間は感じていることを言葉にすると、自分を客観視する脳の領域が活性化する」というようなことが書かれていました。
つまり感情を口に出せば出すほど、冷静に、客観的に、自分を眺めやすくなる、ということらしいのです。
口に出すことは、「心配だ」とか「怖がっている」といったネガティブなこと、不安なことでも効果があるようです。なので、とにかくまずは、口に出してみましょう。
僕の実感としても、ストレスを感じているなと思ったときは、そのことを声に出して言ってみるようにすると、一旦地に足がつくような感覚になります。
それまでは、頭のなかでぐるぐると、不安やストレスの無限ループが繰り返し放題だったのが、口に出すことで、いったん接続点が生まれて、ループ状態から抜け出すことができるようになりました。
いままでバーチャルの世界に飛んでいってしまっていたようなところから現実に戻ってくる、といった感じです。
いったん落ち着いたら、次は「大丈夫」と自分に言ってあげます。他にも「そんな慌てるようなことじゃないよ」とか「なんとかなるよ」とか「俺ならできるよ」とか、自分が安心するような言葉をかけてあげます。するとだんだん、本当に、そんな気になってくるのです。
これは、意識を変えるのが先、という話でもあります。
僕たちは、実際に何かが起こったから、意識も変わると思いがちですが、そうではありません。まず意識を大丈夫にしてあげる。そうすることで、現実が大丈夫なほうに動いてくれるのです。
現実とは、つまり「自分がいま世界をどう認識しているか」なので、意識(認知)が変われば現実が追いついてくるのです。
感情を言葉にする。そして「大丈夫」と言ってあげる。
そうやって自分をゆるめてみてください。
(次回につづく)
↓過去回はこちらより↓
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