2020年、本当にありがとうございました。
今年も1年、ありがとうございました。
2020年は、GOOD&SHAREというレーベルにとって、大きな変化があった1年となりました。2019年に開業して以来、なかなか目指すべき方向が定まらず苦しんだ初年度を終え、2期目となった今年、「ほめほめノート」という商品を発売できたことが、大きな一つの節目となりました。
2019年末から開発に着手し、春先には発売する予定だったのが、遅れに遅れ、今年8月末になってようやく発売することができました。
初めから「商品づくりがしたい」と考えていたわけではありませんでした。どちらかと言うと、行き詰まった結果、退路がない状態で「もうこれしかない」と残された選択肢に手を伸ばし、それにしがみつくしかなかった、というのが正直なところです。
構想から発売まで約9ヶ月。その過程は「3歩進んで5歩下がる」といったところで、お金も時間も溶けていくばかり。試行錯誤の繰り返しに次ぐ繰り返しで、効率や費用対効果などとは無縁の世界。いつになったら仕上げられるのか、不安でいっぱいな日々でした。
それでも家族の支え、そして「もうこれしかない」という諦め半分、覚悟半分の腹の据わりようで、ひたすらほふく前進を続けていくうちに、なんとか完成までたどり着くことができました。これば僕にとってとても大きなことです。
潜伏期間が長すぎたせいか、商品に向き合いすぎたせいか、納品された「ほめほめノート」をみても、売れるかどうか、全く自信がありませんでした。というより、不安のピークは納品されたときだったと思います。
それでも、恐る恐るBASEに商品をアップし、noteにこそっと紹介記事を書き、友人・知人にメッセージを送っていくうちに、ありがたいことに反応が返ってくるようになりました。当初、「10冊売れたらいいなぁ…」などと弱気な僕でしたが、気がつけば年末に増刷発注をかけられるほどにご注文を頂くまでになりました。
今年ほど「人様のおかげ」を感じた年はありません。口コミで広めて下さった方や、温かいメッセージを送ってくださった方、開発当初からずっと応援してくれている方、そして家族。たくさん支えられての今年があったと思っています。
それと同時に、自分のやりたいことに全力を傾けることの大切さも学びました。色んなことがあったけれど、それでも自分の「こうしたい」という思いをできる限り叶えてあげようとやってきました。途中諦めそうになったこともあったけれど、そこを乗り切ったことで、強さとはなにかを学んだ気がします。
強さとは、決して無理をすることではなく、頑張ることでもない。
強さとは、自分の心に誠実に向き合う力、逃げない力、自分を許す力、自分の望みを叶えてあげる力です。
年末には2つ目の商品「ほめほめカード」を発売することもできました。こちらはnoteの記事が、公式のオススメにピックアップして頂き、これまでになくたくさんの方に商品を知って頂く機会になりました。
そしてそれ以上に、自分がこれまでにやってきたことを受け入れてもらったようで、それが一番うれしかったのでした。
他にも間借り本屋「本屋百々」も開店から1周年を迎えることができました。きちんと古物商免許も取り、ほそぼそではありますが、続けていくことができています。本屋がない町に本屋を作ろうという思いで始めたのがスタートですが、来年からは、オリジナルのZINEを作ったり、いずれは出版も手掛けていきたいと考えています。
今年は、GOOD&SHAREにとって、本当によい年になりました。
応援してくださった皆様、ご購入して下さった皆様、本当にありがとうございました。
2021年も、GOOD&SHAREを、なにとぞよろしくお願い致します。
GOOD&SHARE
代表 牧野彰邦