道を譲ってくれた、おばあさん。
今日は、娘をベビーカーに乗せ、炎天下の中、駅前の薬局に買い物へ出掛けました。
駅に続く歩道は、片側にだけガードレールがついています。けれど、ガードレール側の道は横幅がせまく、人がすれ違うときには少し窮屈です。自分ひとりで歩くのでも、少しやっかいなのですが、ベビーカーであればなおのこと。できれば誰もやって来ないほうが気楽です。
もともと人気の少ないエリアであう上に、この真夏日ということもあり、誰ともすれ違わずに駅前までやってこれたと思っていたところ、向こうからおばあさんが歩いてきました。片手には杖。
お互いに近くまで来たら、道を譲ろうと思っていたところ、おばあさんがその場で立ち止まってくれました。端によってくださり、ベビーカーでも通りやすいように道を空けて待っていてくれます。
すれ違う前に、大きめの声で「ありがとうございます」とお礼を言いました。
おばあさんはニコニコしながら、「いいえ」と仰られました。とても品の良い、素敵なおばあさんの姿に、癒やされました。
杖をついているくらいですから、年齢的にに気を遣ってもらいたくなるような不都合もたくさんあるはずです。人を気遣える心の豊かさを、このおばあさんから学びました。
僕はおじいさんではないけれど、小さな子どもを連れていると、できれば気を遣ってもらいたくなる場面は社会生活のなかで多々感じます。つい、どうして〇〇してくれないのだろう、思ってしまいがちですが、このおばあさんのように、豊かな心を持っていようと思いました。
いいことメガネについて
日々の暮らしのなかにある「いいこと」探しのエッセイシリーズ。
曜日ごとにテーマを設け、お届けします。
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