今日の短歌 2024年4月1日〜4月5日

今日の短歌

こんにちは、牧野です。

短歌を毎日詠むようになってから、詩の世界が好きになりました。
とくに好きなのは、まど・みちおさんです。

まどさんの詩は、読んでいると、自分がどんなふうに世界を見ていたいのか、それを感じることができます。まどさんの詩を通して、自分の人生観、生き方というものを、見つめることができます。

最近、「ことば」について決めたことがあります。
それは、「自分のことばで、自分のつくりたい世界をつくろう」ということです。

ことばは、世界をつくることができます。というか、すでに、僕が生きている世界は、ことばで立っています。僕が普段見ている世界は、僕自身がつかっていることばによって、つくられたものなのです。

そんなことを、子どもがブランコをしているのを、手すりに寄りかかって眺めながら感じていました。そして、ふと、「はじめに、ことばありき。」という一節が頭に浮かんできました。気になって調べてみると、新約聖書、ヨハネによる福音書の書き出しであることがわかりました。そこには、こう書いてあります。

「初めに、言(ことば)があった。言は神と共にあった。神は言であった。この言は、初めに神と共にあった。万物は言によって成った。」

まさに、今、自分が考えていたことが、そこには書いてあって、不思議な気持ちになりました。

さらに読み進めていくと、ヨハネについて、こんなことが書いてあって、驚きました。

「彼は光ではなく、光について証しをするために来た。その光は、まことの光で、世に来て、すべての人を照らすのである。」

なぜ驚いたかと言うと、僕の名前は彰邦(てるくに)と言うのですが、この名前には、「邦(ひと)を彰(てらす)」という意味がこめられているからでした。

自分が、ことばについて、態度を改め始めたとき、その気持ちと重なる聖書の一説と、それに続いて、自分の名前の由来と重なる一説とが、連なってでてきたことに、なんだか特別なものを感じずにいられませんでした。

すべてが勘違いだとしても、それでいいと思います。だって、僕の世界は、僕のことばでつくるわけですから。僕が安心できることばをつかって、僕が安心できる世界を、自分でつくっていきたいと思っています。
そして、そこで歌われるものが、僕にとっての短歌であるのだな、と今は思うようになりました。そのつもりで、これからは歌っていきたいと思います。この気持ちが、歌にも表れてくるようになったらいいな。

長くなりましたが、今週の短歌をおたのしみください。

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