娘の成長と、ぼくの早起き。

(2019年7月2日の日記より)

娘がもうすぐ2歳になる。
どんどんかわいくなっていく。

よく「いまが一番かわいいときだねぇ〜」と言われるが、いや一生かわいいでしょ、と思う。てかそのセリフ、1年くらい言われ続けている。

最近は成長が著しく、いろんなことが話せるようになってきた。

だっこ、あか、かぁかぁ。あ行が得意らしい。
バナナは「ば」、水は「ず」。
電車が最寄駅に到着すれば「つぃた」。

話もちゃんと理解していて、「いいこだね」と言うと、自分の頭をなでなでする。「なでなでして」とお願いすると、ぼくの頭をなでてくれるし、そのあと奥さんの頭をなでる。近くにいないときは、わざわざ駆けよっていき、なでなでしてあげる。

昨日、娘が発熱したから迎えにきてほしいと、保育園から連絡が入った。
迎えに行った帰りの電車で、娘が落ち着かない。
いつものように座席に座りたいわけでも、ドア窓から外を眺めたいのでもなさそうだ。
しきりに車両間の移動をせがむので、言われた通りにあちこち抱っこしていて気がついた。

奥さんを探しているのだ。

ここ数日、帰りの電車が3人一緒だったので、それをちゃんと覚えいて、今日もいると思ったのだろう。

そういえば、保育園から駅までの間、いつものように寄り道せずに一生懸命歩いていた。
ぼくが「早く家に帰って、ママに会おうね」と声をかけたのを、娘はてっきり一緒に電車に乗れると勘違いしたらしい。

電車の中で、ママを探す娘。
なんてかわいいんだろう。
ぼくは、たまらない気持ちになってしまった。

次の日から、1時間早く起きることにした。
もっと仕事にかける時間を増やすためだ。
いまの仕事をもっと良いかたちにする。
きちんと稼ぎ、かわいい娘と奥さんとのおだやかな暮らしを、できるだけ長く続けていけるようにする。

今朝、いつもより1時間早く、スマホのアラームが鳴った。
とうぜん眠いので2度寝しかけたところで、娘の笑顔を思い出し、むくりと起き上がった。

パパ、ハッスルします。

あとがき
過去の日記を読み返して見つけたのがこの日記。
当時は、フリーランスになったばかりで、家族と一緒に過ごす時間を減らしたくなくて独立したのはいいが、仕事も全然なくて、貯金が減っていく一方で、将来の不安に満ち溢れていた。
「何とかしないと」という気持ちが感じられる。
4年近く経った今、穏やかな暮らしは続けられているし、眠くても早起きしてハッスルしたりしていない。ハッスルするのは僕には向いておらず、無理した分だけ後から反動のように鬱っぽくなってしまうことに2年くらいかけて気がついた。だから今は毎日寝たいだけ寝ている。それでもなんとかなっている。
よくやっているぞ、俺。

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